MAGAZINEプチさんマガ
これからの季節のレジャーはこれで決まり!
一度に12〜13品種の味比べができるイチゴ狩りを体験。
冬から春、さらにゴールデンウイークにかけて盛り上がりを見せてくる人気のレジャー「イチゴ狩り」。
「かわいくて、甘くて酸っぱいイチゴをおなかいっぱい、思う存分食べたい!」
そんな思いを胸に、2月9日西条市の「ひのいちご園」さんでイチゴ狩りを体験してきました!
ひのいちご園さんは、えひめさんさん物語でチャレンジプログラム「『ひのいちご学校』でひのいちごを知り尽くしていちご博士になるツアー」を実施していました。おいしさの秘密を園長さんに聞きながらイチゴの摘み取り体験ができるというもの。現在は、コロナの影響でチャレンジプログラムとしての実施は中止していますが、コロナ対策を徹底しながら、イチゴ狩りを実施中です。
12〜13種類のイチゴの味比べができる!
JR伊予西条駅から車で7分。
街中から車を走らせていると、ビニールハウスが並び、ソフトクリームを販売している様子の可愛らしい建物が見えてきます。
ひのいちご園さんに到着すると、日野祥希(よしき)さんから施設の特徴や、イチゴ狩りの説明をしていただきました。
平成18年から観光イチゴ狩りをスタートしたひのいちご園さん。「地域密着型でやっていきたい」「日野苺(ひのいちご)を継承していきたい」という想いから、チャレンジプログラムに参加しました。
「当園の特徴は、何と言っても12種類以上のイチゴが食べられ、味比べができることです。具体的には、『あまおとめ』『さちのか』『紅ほっぺ』『紅い雫』『おいCベリー』などたくさんの種類が食べられるんですよ。中でも『桃燻(とうくん)』という種類は、イチゴを食べながらも桃の香りがするので不思議な感じがします。珍しい白イチゴの『白雪こまち』も食べられますよ」
さらに、ひのいちご園さんで毎年完売している人気商品、糖度13度以上を保証した「【贈答用】特選 日野苺」も同じハウスで栽培されているとか!
イチゴ狩り中に、「ものすごく甘い!」と感じたイチゴがあれば、「【贈答用】特選 日野苺」の候補だった可能性も!
宝探しのような気持ちで楽しめます。
ここでしか食べられないイチゴの品種がある?!
日野さんいわく、ひのいちご園さんでしか食べられない品種のイチゴがあるとのこと!!
イチゴ農家を営みつつ、新種の研究もしていたのでしょうか?
その真相を日野さんに教えていただきました。
「いえいえ、ミツバチがいい仕事をしてくれて(笑)。たまたまなんですけど、新種ができちゃったんです!」
なんと、偶然の産物でオリジナルのイチゴができたのだそうです。
そのオリジナルの品種は「あすか」と命名され、ひのいちご園さんの主力看板商品になっています。「あすか」は、ひのいちご園の代表で苺職人の日野正一さんの娘さんのお名前とか! 娘さんへの愛を感じます。
さらに、日野さんに好きな品種をお聞きしたところ、
「僕が好きなのは『あまえくぼ』です。甘さの中にほんのり酸味があって、おいしいですよ」とのこと。
「あまえくぼ」。これは探して食べるしかありません!
毎日イチゴに囲まれてお仕事をしている人が特に好きなイチゴの味、気になります……。
おいしくて甘いイチゴの見分け方を教えてください!
ひのいちご園さんのイチゴ狩りは時間が無制限なので、ずっと食べていても良いとのことですが、食べられる量には限界があります。
あらかじめ甘くておいしいイチゴの見分け方を伺ってみました。
「計測してみないと分からないこともありますが、甘いイチゴの特徴は、上の部分、ヘタのぎりぎりのところまで赤くて、周りの種が黄色ではなく、熟して黒っぽくなっていること。そんなイチゴが甘い傾向にありますよ」
なるほど、その特徴を狙ってイチゴを狙っていきます!
その他、イチゴ狩りに来られる人へ注意点やおすすめポイントも教えてもらいました。
「ハウスの中は暑いので、すぐに脱げる格好をして来園してもらった方が良いと思います。暑くてハウスの中にいられなくなって、まだ食べられるのにギブってなってしまう人もいるので!」
なるほど、まだ食べられるのにギブアップしてしまうのはもったいないですね。
時間無制限のひのいちご園さんでは食べられるまでイチゴを食べ続けたい……。
食べる大きさにもよるそうですが、皆さん平均20〜30個を食べられるようです。
中には100個という強者(つわもの)も!
イチゴを思う存分に食べられると想像しただけで幸せですね。
いよいよイチゴ狩り。ハウスへGO!
まずは、ヘタを入れる紙コップを首から下げ、先ほど教えていただいた「甘くておいしいイチゴの見極め方」をしっかり頭にたたき込んで、いざ出陣!
栽培されているイチゴの上に種類が書かれているので、それを目安に食べたいイチゴの所へ向かいます。
まずは、ここでしか食べられないという「あすか」を探し、そして、日野さんオススメの「あまえくぼ」と珍しい白イチゴの「白雪こまち」と次から次に頬張ります。
何を食べても甘くておいしいけど、酸味や甘さの加減が微妙に違っていて、自分の好みを探しながら食べると楽しくていい感じ!
「これ!めちゃくちゃ甘いぞ!」と思ったイチゴは、きっと「日野苺」の候補だったに違いないと想像してニヤリ。
おなかが許す限り食べ続けましたが、残念ながらおなかがいっぱいに……。イチゴ狩りは終了です。
最後に、好きなイチゴを自分で収穫して、100グラム280円で箱に詰めて持ち帰ることもできます。
最後はソフトクリームで決まり!!
おなかはいっぱいになっても、別腹で食べられるのがスイーツ!
ひのいちご園さんでは、ここで栽培されたイチゴを使った自家製ピューレのソフトクリームを食べられます。
イチゴを使ったソフトクリームは全3種類。
いちご・いちごミルク・いちごチョコ(レギュラー500円/ミニ380円)。
ちなみに、シンプルにミルクとチョコの販売も(レギュラー400円/ミニ350円)。
ソフトクリームは、甘さの中にイチゴの酸味がきちんと感じられて美味!
ペロリといただきました。
丁寧に育てるということ
「イチゴはとても繊細です。手をかけ時間をかけ愛情を込めて大切に育てています」と日野さん。
イチゴは苗の段階では病気になりやすく、しかもその病気は感染してしまうそう。ひのいちご園で働く皆さんは、西条の水を使用し、徹底した温度管理のもと、目を光らせながら大切にイチゴを栽培しています。
さらに販売しているイチゴは、少しでも新鮮でおいしく食べていただけるように、皆さんが朝の5時半から摘果しているのです。
イチゴ狩りで食べた一粒、一粒、そして最後のソフトクリームのピューレも含めて、全てのイチゴにひのいちご園の皆さんの愛情を感じました。
ひのいちご園さんのホームページの冒頭に書かれている「箱入り娘やけん、大事に食べてんよ」という言葉が身にしみるイチゴ狩りになりました。
イチゴ狩りだけじゃないひのいちご園の魅力
ひのいちご園さんのイチゴは、直販のほかフジグラン西条やいとまちマルシェでも販売されています。どれも朝採れで、鮮度は抜群!
取材中にも、イチゴ園には大勢のお客さんがイチゴを買いに訪れていました。
さらに、土・日曜、祝日限定で、西条市の老舗餅屋「おおさか蔵はち」さんで販売されている「いちご大福」(210円〜)は、大人気商品です!
地域の老舗店とのコラボや、チャレンジプログラムの実施など、地域密着型のイチゴ園としての活動に取り組んできたひのいちご園さん。
「コロナの影響でチャレンジプログラム再開予定は未定ですが、コロナが終息すれば、チャレンジプログラムの再開や、新しいことにもチャレンジしていきたい。地域に愛されるひのいちご園であり続けたいです」(日野さん)
これからも新たな取り組みに期待が高まります!
今回の取材を通して、ひのいちご園さんで働く皆さんがとても仲良く、和気あいあいと楽しそうに仕事をしていたことが印象に残りました。
ひのいちご園さんで育ったイチゴたちがこんなに甘くおいしくなるのは、皆さんの愛情がたっぷりと注がれ、すくすく育ったからこそなんだなと納得です!
春休みになったら、今度は子どもたちを連れてイチゴ狩りを楽しみたいと思います!
(文・写真:廣瀬麻衣)
【今回の取材先】
「ひのいちご園 」イチゴ狩り
期間:12月27日ごろ〜5月末旬(定休日:月・火曜/年末年始無休)
場所:西条市玉津489-2
参加費:大人1,800円、小人1,300円、2~6歳900円、2歳未満無料
問い合わせ:090-7627-0667/0897-55-7930