Mt.ISHIZUCHI石鎚山脈登山道情報関連
【石鎚山々登山部】石鎚山(西条市)
【取材日】2022年8月12日(金)
【取材先】石鎚山(西条市)
【名 前】佳奈
いつ登っても、どのルートで登っても素晴らしい石鎚山。
その中でも一二を争うお気に入りのルートが西之川登山口から歩くクラシックルート。
昭和30年代くらいで時が止まった西之川の集落跡を抜け、鬱蒼と木々が茂る森の中をひたすらに高度を上げ、刀掛から十字分岐までは轟々と音を立てて水が流れる御塔谷の美しい渓谷に沿って歩き、空に向かってそびえ立つ天柱石の大きさに圧倒され、また夜明峠まで息つくヒマもなく続く急坂に挑む。
そして夜明峠から3つの鎖場を経て山頂へ立つという、贅沢極まりなくて、少しばかりタフなルートです。
ひたすら続く上り急坂で足は疲れて上がらなくなるし、鎖場では腕の力まで酷使するし、歩き始めてからずっと吹き出す汗が止まらなくて全身ずぶ濡れだし…
そんな大変な思いをしてまでなぜこのルートを歩くのか?と聞かれれば、それだけ魅力があるからとしか答えようがない笑。
石鎚山という山の本当の厳しさと、なぜこの山に多くの人が惹き付けられるのか、このルートを歩いているとその理由がわかるような気がします。
折しもお盆の真っ只中。
土小屋ルートも成就社ルートもたくさんの人が歩いていたみたいですが、西之川ルートには人の気配が一切ない静けさに包み込まれていました。
足元を彩る夏と秋の花々がとっても可憐で、水分をたっぷり含んだふかふかの苔が美し過ぎて。
変化に富んだトレイルは新しい発見と感動の連続で、どこまで歩いても“飽きる”という気持ちになることがない。
西之川登山口からずっと深い森の中を歩き続けていたのが、夜明峠に出ると景色は一変。
目の前にはどーーーんと聳え立つ石鎚山の姿!
ニノ鎖小屋から上に見えている鎖場の険しさがまた圧巻で、やっぱり修験の山、厳しい山なんだなぁと改めて思います。
3カ所の鎖場を上り切り山頂(弥山)に到達した時点で、当然のことまぁまぁヘロヘロ…笑
ただ、それまでガスに巻かれていた天狗岳が弥山に着いた瞬間にクリアになったあたり、我ながら神がかっている…と感動的でした。
弥山でお昼ごはんを食べてエネルギーをチャージしたら、その勢いで天狗岳〜南尖峰を踏破してコンプリート。
疲労の程度と同じほど、いやそれ以上に満足。
夏山はそろそろ終わり。
次は紅葉を求めて今宮道から山頂を目指すかなぁ。
【えひめさんさん物語フォローアップ協議会からのお知らせ】
愛媛県では、7月12日から「感染警戒期 特別警戒期間」に警戒レベルを引き上げ、新型コロナウイルス感染拡大防止のための要請を強化しております。
皆様におかれましても、より一層の感染回避行動の徹底をお願いします。