Mt.ISHIZUCHI石鎚山脈登山道情報関連

【石鎚山々登山部】鞍瀬ノ頭、二ノ森、堂ヶ森(西条市)

2023.02.27

【昨年度分再掲】

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今回は、好評だった石鎚山々登山部の昨年度冬季投稿からご紹介!
幻想的で美しい景色ながら、自分で登るのはなかなかハードルの高い冬山…
ぜひ写真などを通して冬の石鎚山脈をお楽しみください♪
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【取材日】2022年3月 8日(火)
【取材先】鞍瀬ノ頭、二ノ森、堂ヶ森(西条市)
【名前】佳奈

面河ダムの北東にある梅ヶ市登山口から鞍瀬ノ頭~二ノ森~堂ヶ森のピストン行。
夏に訪れてから約半年ぶりのコースですが、残雪が結構ある中でのソロチャレンジは初めて。

麓から見ていて「石鎚山より堂ヶ森から鞍瀬ノ頭までの方が雪が多くない??」とずっと思っていたのですが…
予想通りというか、期待を裏切らないというか、結果としてはいろいろな意味でたっぷり雪を楽しめた素晴らしい山行きとなりました。

歩き始めた時点の梅ヶ市登山口付近の積雪・凍結はなく、気温はかろうじて0℃。
快晴で風も穏やか、てんくら登山指数もA(=登山に適した状態)。
ただ、気温がぐんぐん上がっていくと思われるため、堂ヶ森以降の積雪がどうなるかという不安要素も抱えつつ、万全の心構え&必要な装備を整えて出発!

保井野登山口からの合流点までは相変わらずの劇坂上りで、行程の半分くらいのところからはガッチガチのアイスバーン。
堂ヶ森までは“修行だ”と割り切っているので、アイゼンを装着してさっさと先に進みます。

ひたすら黙々と登り続け、堂ヶ森の稜線に出るその瞬間はこのルートのハイライトのひとつ。
突如目の前にドーーーーン!っと姿を表す、雪をまとった鞍瀬ノ頭~西ノ冠岳~石鎚山。
それまでカケラも見えていなかった巨大な山々が目に飛び込んでくる、こんな瞬間に遭遇できるルートは愛媛県内に他にないんじゃないのかな?

しかし、日が高くなるに連れて雪が溶け始めて、足元が緩んでくるのは微妙に大変。
南斜面は全く雪のないところもあるし、日当たりのいい稜線はシャーベット上の雪に足を取られる・思いもよらないところで踏み抜く。
その反面、日陰や風の通り道ではアイゼンの刃も容易に刺さらない氷の板。

思い通りに歩けない、無雪期よりも時間と体力が必要、滑落の危険も当然アリ。
なので、慎重に確実に一歩一歩。

五代の分かれから鞍瀬ノ頭~二ノ森まではほぼ雪まみれ。
そして二ノ森手前が今回の核心部。
通常ルートは完全に雪に埋没してて行方不明、雪が緩くて踏ん張れない、その上に左右は急斜面の崖…
さすがに緊張を強いられましたが、その甲斐もあって二ノ森山頂に立ったときの感動はひとしお。
何度も来ているルートですが、これほどの感動を覚えたのは初めてかも笑

総じて大好きなこのルート。
堂ヶ森から五代の別れまでの景色はヨーロッパアルプスのようにも錯覚してしまいそうな美しさ。
お隣の二ノ森、そのさらに先の石鎚山が有名すぎてすっかり存在感の薄い鞍瀬ノ頭ですが、その山容はもちろんのこと、山頂からの眺望も見事!
二ノ森から眺める石鎚山は、私たちがよく知っている姿とは全く違う表情で、文句なしに大迫力のパノラマ風景。

奥深くてなかなか気軽に訪れることができないこの山域ですが、だからこその魅力がたっぷり詰まったエリアです。

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積雪状況や気象状況は日々変動し、現在のものとは異なりますのでご注意ください。
また、積雪期の雪山登山は夏以上に多くの危険が伴うため、事前の情報収集や入念な準備を行い、各自ご判断をお願いします。
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【えひめさんさん物語フォローアップ協議会からのお知らせ】
愛媛県では、12月15日から県の警戒レベルを「感染警戒期 特別警戒期間」へ引き上げ、新型コロナウイルス感染拡大防止のための要請を強化しております。
皆様におかれましても、引き続き感染回避行動の徹底をお願いします。