ホーム|山で出会える動植物 有彩色の花の仲間

アケボノツツジ(ツツジ科)アケボノツツジ(ツツジ科)
花期:4月下旬~6月上旬
石鎚山系や赤石山系の山々に行楽シーズンを告げる花。高山の岩場に生え、山肌をピンク色に染める。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙 1500m以下の登山道沿い
フデリンドウ(リンドウ科)フデリンドウ(リンドウ科)
花期:4月下旬~5月下旬
秋の花のイメージがあるリンドウだが、この花は春に咲く。日当たりの良い草地などに生えている。
1500m以下の登山道沿い
ツクシシャクナゲ(ツツジ科)ツクシシャクナゲ(ツツジ科)
花期:5月上旬~6月上旬
樹高が3~4mに達し、淡いピンク色の花を咲かせる。石鎚山系にはホンシャクナゲも自生する。
1500m以下の登山道沿い、樹林内
トサノミツバツツジ(ツツジ科)トサノミツバツツジ(ツツジ科)
花期:4月中旬~6月中旬
日本植物学の父・牧野富太郎によって高知県で発見された。岩場などに生え、秋は紅葉を見せる。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙 1500m以下の登山道沿い
ショウジョウバカマ(ユリ科)ショウジョウバカマ(ユリ科)
花期:4月下旬~5月下旬
湿った草地に生える常緑の多年草。花を中国の伝説の動物・猩々(しょうじょう)の赤い顔、葉を袴に例えたのが名の由来。
1500m以下の登山道沿い、樹林内
イシヅチテンナンショウ(サトイモ科)イシヅチテンナンショウ(サトイモ科)固有種
花期:5月中旬~6月中旬
ブナ林に自生。花のように見える葉は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、紫褐色または緑褐色に白い筋が入っている。
1500m以上の登山道沿い
ナンゴクミネカエデ(カエデ科)ナンゴクミネカエデ(カエデ科)
花期:5月下旬~6月中旬
石鎚山系の山頂付近の岩場や登山道沿いに幅広く生育。黄緑や赤みを帯びた花が、房のような形に10輪程度咲く。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙 1500m以下の登山道沿い、樹林内
イワカガミ(イワウメ科)イワカガミ(イワウメ科)
花期:5月下旬~6月中旬
北海道から九州にかけての高山に分布する多年草。石鎚山系でも、まれに3~10輪ほどの淡紅色の花が見られる。生育地が岩場であることと、光沢のある丸い葉をもつことが名の由来。
ユキワリソウ(サクラソウ科)ユキワリソウ(サクラソウ科)
花期:5月下旬~6月下旬
本州中部から九州までの山地に分布。その名のとおり雪解け直後に花が開くことから名がついた。高さは10cm程度で、1~1.5cmのピンク色の小さな花 を3~7輪つける。
ミヤマダイコンソウ(バラ科)ミヤマダイコンソウ(バラ科)
花期:6月上旬~7月上旬
本州中部以北を主な生育域とし、石鎚山は南限。岩場に生える多年草。ハート型の花びらが愛らしい。
1500m以上の岩場・岩隙
キバナノコマノツメ(スミレ科)キバナノコマノツメ(スミレ科)
花期:6月上旬~7月上旬
スミレの仲間で、珍しい黄色い花を咲かせる。黄色いスミレは四国の高山ではこの花とキスミレの2種類に限られる。高山の岩場や礫地に生育する。花が黄色で、葉の形が馬の蹄に似ていることから名が付いた。
イシヅチウスバアザミ(キク科)イシヅチウスバアザミ(キク科)固有種
花期:8月下旬~10月中旬
高さが1mに達する大型のアザミ。木陰などに生育して、他のアザミ同様にトゲがあるので注意。
1500m以上の登山道沿い 1500m以下の登山道沿い
フクリンササユリ(ユリ科)フクリンササユリ(ユリ科)
花期:6月下旬~7月下旬
茎の高さが50~100cmになり、漏斗型をした淡紅色の花を咲かせる。ササ原の近くや疎林の中に生育する。
1500m以下の登山道沿い
イワキンバイ(バラ科)イワキンバイ(バラ科)
花期:6月下旬~8月中旬
直径1cmほどの梅に似た黄色い花が、山地の岩場に咲くことから名がついた。草丈は10~15cm。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙
キレンゲショウマ(ユキノシタ科)キレンゲショウマ(ユキノシタ科)
花期:8月中旬~9月上旬
徳島県・剣山を舞台とした小説『天涯の花』に出てくることで有名だが、最初に発見されたのは石鎚山。深山の湿った木陰にまれに生育する多年草。
ヤマホトトギス(ユリ科)ヤマホトトギス(ユリ科)
花期:7月下旬~10月上旬
林縁や林床に生育。花びらの内側の紫色の斑点が、ホトトギスの胸に似ていることから名がついた。
1500m以上の登山道沿い
ミヤマトウヒレン(キク科)ミヤマトウヒレン(キク科)
花期:8月上旬~9月中旬
紀伊半島と愛媛・高知県の山岳の岩場に生育する。分布の西南限は石鎚山といわれる。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙 1500m以下の登山道沿い
シオガマギク(ゴマノハグサ科)シオガマギク(ゴマノハグサ科)
花期:8月上旬~9月下旬
山の草地に生える多年草。半寄生植物としてススキなどの根から養分を吸収する。
1500m以上の登山道沿い 1500m以下の登山道沿い
ヤマアジサイ(アジサイ科)ヤマアジサイ(アジサイ科)
花期:6月下旬~8月下旬
山に初夏を告げる代表的な花。林の中や沢沿いなどに生育する。紫色、薄紅色など種類が多い。
1500m以下の登山道沿い
イヨフウロ(フウロソウ科)イヨフウロ(フウロソウ科)
花期:7月下旬~8月下旬
「シコクフウロ」とも呼ばれるが、生育域は西日本から九州に広がる。花の色は濃淡さまざま。
1500m以上のササ原
ミソガワソウ(シソ科)ミソガワソウ(シソ科)
花期:7月下旬~8月下旬
木曽川上流の味噌川に多く咲くことが名の由来。石鎚山が南限とされ、湿った草地に生育する。
1500m以上の登山道沿い
オオトウヒレン(キク科)オオトウヒレン(キク科)
花期:8月上旬~9月下旬
石鎚山系や赤石山系など高所の山地に、まれに生育する。茎に幅2cmほどの翼を有するのが特徴。
1500m以上の登山道沿い
レイジンソウ(キンポウゲ科)レイジンソウ(キンポウゲ科)
花期:8月上旬~9月中旬
深山の湿った林縁に生育する。「レイジン(伶人)=雅楽奏者」の烏帽子に見立てて名がついた。
1500m以上の登山道沿い
オタカラコウ(キク科)オタカラコウ(キク科)
花期:7月下旬~10月上旬
沢などの湿った場所に生える。葉は大きなハート型で、フキに似ているがキクの仲間。
1500m以上の登山道沿い 1500m以下の登山道沿い
ミヤマアキノキリンソウ(キク科)ミヤマアキノキリンソウ(キク科)
花期:8月上旬~9月下旬
乾燥した草地などに生育する多年草。平地に生育するアキノキリンソウの高山型。
1500m以上の登山道沿い
オオマルバノテンニンソウ(シソ科)オオマルバノテンニンソウ(シソ科)
花期:8月下旬~9月下旬
高さ40~100cmの茎の上部に、穂状に花が並ぶ。別名トサノミカエリソウは牧野富太郎博士が命名。
1500m以上の登山道沿い
アサマリンドウ(リンドウ科)アサマリンドウ(リンドウ科)
花期:9月上旬~11月上旬
三重県の朝熊山(あさまやま)で発見されたことから名がついた。通常のリンドウよりも小型。
1500m以下の登山道沿い
リンドウ(リンドウ科)リンドウ(リンドウ科)
花期:9月上旬~11月上旬
秋の山道沿いを彩る代表的な花。低山から深山まで日当たりの良い場所に生育する多年草。
1500m以上の登山道沿い、岩場・岩隙 1500m以下の登山道沿い

撮影:北添伸夫(北添科学写真事務所)

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