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東予東部に構える唯一の天守閣『川之江城』

2022.11.22

今回は東予東部に唯一天守閣を有する城、川之江城を取材してきました。

東予地域だと今治城にも天守閣がありますが、東予東部で天守閣を有するのは川之江城のみで、他は城跡の石碑が立っているのみです。

川之江城は別名仏殿城とも呼ばれ、讃岐(香川)、阿波(徳島)、土佐(高知)に隣接していることから、度々抗争の場として、数多くの戦を行ってきた城になります。
四国の中で最も戦に適した場所(四国内全ての中心になるため)であったのかもしれません。

城内では川之江城と川之江地域の歴史について紹介されていましたが、この記事では今の川之江城のことをご紹介します。

現在の川之江城は、旧川之江市政施行30周年記念事業として、1986年(昭和61年)に天守閣・涼櫓(すずみやぐら)などが再建されました。

天守閣内が大人100円、小中学生が50円で入館でき、涼櫓は1時間単位での予約制で、10:00~16:00まで1,000円、16時以降が2,000円で利用できます。
8畳間が2部屋あり、茶会やお花見で利用される方が多いそうです。

取材日は涼櫓の中を見られなかったため、利用される際はご予約の上、私の代わりに体験して頂ければ幸いです。

天守閣内は歴史資料館になっており、1階・2階ともに資料が展示されておりました。
特に川之江近辺の遺跡から発掘された実際の刀や鎧の展示が、見どころだと思います。

3階は『全国名城写真展 西日本編』として、西日本各地の城天守閣部分の写真が展示されておりました。
おそらく最新の写真ではなく、数年前の写真になると思われますが、それぞれ全く同じ画角ではなく、一つ一つのお城が様々な角度から撮影されているため、城好きにはたまらない穴場かもしれません。

天守閣の4階部分は展望デッキになっており、きれいな景色が広がっていました。
取材日は快晴で、海に近い展望からの景色は素晴らしいものでした。

桜の季節、紅葉の季節に行くと緑の色ではなく、鮮やかな色が広がる景色が見られるかもしれません。

入館料は天守閣内だけで良いため、城山公園内はいつでも利用可能です。

おそらく相撲場

取材日は、景色を見ながら昼食を食べている方がいらっしゃいました。

館内を見終わった後、受付の方にお話を伺ったのですが、川之江城を訪れる方は、県外の方がやはり多く、四国中央市内はもちろん愛媛の方はあまり来られないそうです。

ただ春になると桜の名所になり、川之江城内一面桜で埋め尽くされ、多くの方がお花見を楽しまれているそうです。

ぜひ皆さんも足を運んでみてはいかがでしょうか。

私も、春に再度訪れたいと思います。

海と自然に囲まれた川之江城

(取材・写真撮影/高橋 徹)

【取材先】
川之江城
〒799-0101
愛媛県四国中央市川之江町1087-4
TEL:0896-28-6267

入館料:大人100円 小・中学生50円
営業時間:9:00~16:00
休館日:月曜日(祝日の場合、翌平日)、10/15、12/29~1/3

涼櫓
1部屋利用料:10:00~16:00 1,000円 16:00~21:00 2,000円
予約は前日17:00までに、四国中央市役所観光交通課にて予約可能。
(電話予約不可、川之江城への直接予約も不可)