MAGAZINEプチさんマガ

来てくれた人も、出店者も、
みんなが楽しめるマルシェ。

2021.03.10

えひめさんさん物語がきっかけで始まった土居町のチャレンジプログラム「キナリマルシェpongee(ポンジー)」。桜の名所に、人々の笑顔と元気な声が咲きました。コロナ禍の2020年度も「ぷちぷちポンジー」として5回開催。2021年度も、笑顔と元気をつなぐマルシェを開催予定です。

土居町での初マルシェ! 

チャレンジプログラム主催者の一人である寺尾果樹園の寺尾つむぎさんに話を伺いました。

「地元に帰って2年目で、えひめさんさん物語の開催があり、チャレンジプログラムをしてみないか、というお声掛けをいただいたことが始まりでした。自分自身がイベントを企画・実施することも初めての体験。出店していただいた方ともプライベートでのお付き合いがようやくできるようになったころでした。さんさん物語がなかったら、イベントをするという発想はずっとなかったかもしれません。

町の皆さんも『マルシェって何?』というところからのスタート。そこで、わかりやすく『マーケット』『市場』という表現も織り交ぜながら、周知することにとにかく力を入れました。チラシは2万枚刷って、そのうち1万枚を手配りしました。自分の手で配っていくことで、一人一人の反応がわかりましたし、『何をするの?』と聞いてくれる方も多く、丁寧に説明したことで『行ってみようかな』とおっしゃってもらえました。

私の予想では3500人くらいの集客かなと思ったのですが、発表されたのはそれよりも多かったと思います。当日は自分のブースで手一杯、どのブースにも行列ができていて、おかげさまで大盛況でした」

2020年度は、内容を変更した『ぷちぷちポンジー』

「2020年度も4月下旬にすすきヶ原入野公園で行う予定でした。毎年同じ場所、同じ時期と繰り返し行うことで、『そろそろここでマルシェがあるね』と多くの方が期待し、楽しめることを考えていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症が流行し始めたことで、住宅も近いすすきヶ原では、住民の方の気持ちを考えると難しいと判断。違う形での開催を考えようと思ったときに、私たちの寺尾果樹園に新しく倉庫が建ちました。この倉庫ならできるのではないかと思い、父と兄に相談。SNSだけで小さく告知して来てくれる方だけで開催することに。出店者の方々にも、小さい規模での開催、感染症対策もしっかりするということをお互いに話して、気持ちが同じ状態になる方に出店していただきました。

ぷちぷちポンジーは5回開催しました。リピーターの方も楽しめるように、入れ替わりで出店をお願いした方も多くいました。イベントがない時期だったこともあり、地域の方にも出店者の方にも喜んでいただくことができました。参加した方みんなが明るくなってくれ、私自身にとっても、やってよかったという自信につながりました」

2021年もマルシェは続けます!

「マルシェは自分の気持ち一つでできるものではありません。すすきヶ原の住民の方、出店者の方たちと気持ちを一つにすることを優先します。日々感染状況が変わっているので、何が何でもやるということにこだわりすぎず、ぷちぷちポンジーも視野に入れて、マルシェ自体の継続を考えたいです。

▲ぷちぷちポンジーに出店いただいた皆様

新型コロナウイルス感染症という大変な状況が続きます。一人一人の方が自分でできることをと考えて生活していらっしゃると思います。私たちは毎日畑に行って柑橘の世話をし、できあがったものをおいしい状態でお客さんたちに届けることと考え、コツコツと農作業をしています。コロナの影響でトラブルもあり、落ちこんだり悔しい思いをすることもあります。それでも毎日畑で柑橘の世話をして、家族で意識を高めています。

イベントにしても、出荷している柑橘にしても、一生懸命の気持ちでお届けしているので、お客さんたちにも食べておいしいと思ってもらえたり、参加して楽しいって感じてもらえたりして、それで元気につながればいいと思っています」

最新情報は、寺尾果樹園のInstagram(https://www.instagram.com/teraokajyuen1906/)と
Faacebook(https://www.facebook.com/teraokajyuen/)で更新中です。
ぜひチェックしてみてくださいね。

(文:串部公基)

【今回の取材先】
チャレンジプログラム「キナリマルシェpongee
日時:未定
場所:すすきヶ原入野公園(四国中央市土居町天満601)
お問い合わせ:090−6288−2364