MAGAZINEプチさんマガ
〜新居浜市のサッカークラブチーム
「レベニロッソNC」のミッションに迫る〜
レベニロッソNCは、新居浜市を拠点とするサッカークラブチームで、現在四国サッカーリーグで活躍しています。
今回はレベニロッソNCを代表して、スタッフの佐藤さんが取材に応じてくださりました。
チームの目標やビジョン、地域での活動について、詳しくお答えしていただきました。
ー本日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ーまず、レベニロッソNCがどんなチームなのか、お伺いできますか?
レベニロッソNCは元々、1991年に設立されたサッカーチームで、当時は新商クラブというチーム名で活動していました。
愛媛県サッカーリーグで活動していましたが、2016年の四国サッカーリーグの代表決定戦で勝利し、四国リーグに昇格しました。
チーム名をレベニロッソNCに改名して活動を始めたのが2020年なので、改名してからは約3年になります。
現在レベニロッソNCは大きく分けて事業企画部、経営管理部、競技部の3つで構成されていますが、改名するまではほとんど競技部しか存在していない状況でした。
ここ数年で、サッカーだけでなくその他のこともできるチームへと、組織が作られていきました。
ー佐藤さんがレベニロッソNCのスタッフになった経緯も、教えていただけますか?
元々、小中高とサッカーをやっていたこともあり、レベニロッソNCに何人か知り合いの選手がいたため、チームを紹介してもらい、スタッフとして参加することになりました。
サッカーが好きだったので、四国サッカーリーグの観戦に行くこともあったのですが、「サッカーのレベルはとても高いのに、スポンサーが少ししかいないのはもったいない、自分の力で何とかできないか」と感じていました。
もっといい環境でサッカーを続けられないか、もっと地域に貢献できないか、と考えながら、チームの企画や営業、広報などを担当しています。
続けることが出来る場所
ーレベニロッソNCが掲げている「続けることが出来る場所」というビジョンが、非常に興味深いです。
このビジョンはどのように作られたのでしょうか?
チームの存在意義や何かを判断する基準として必要なのが、ビジョンだと思います。
以前のチームにはそれがなかったため、作ることになりました。
創設メンバーである代表兼監督の源代さんや、所属歴の長い選手からヒヤリングして、その中から共通項を探していくことで、ビジョンが完成しました。
このビジョンを元にスポンサー企業にも説明しますし、入ってくる選手にも説明するようになりました。
人だったり野望だったりお金だったり、様々なことが絡み合う時にビジョンがないとチームは簡単に壊れてしまうので、ビジョンを作ることがチームにとって非常に重要だったと感じています。
ーなるほど、確かに続けることは地域に貢献することと近い位置にあると思います。
「続けることが出来る場所」というのは、持続可能とも言い換えられると思います。
この考え方をチームでは大事にしています。
例えばチームで印刷物などの仕事を依頼する場合、基本的に新居浜市の企業に依頼するよう意識しています。
他の地域の企業に依頼してしまうと新居浜市からお金と仕事の両方が出ていってしまうので、地域貢献にはなりません。
価格だけで判断するのではなく「続けることが出来る場所」というビジョンにも沿って判断していくことで、新居浜市や地域の企業に貢献できるという考え方を大事にしています。
Jリーグ入会とは違うチームの目標
ーレベニロッソNCの、チームとしての目標はありますか?
サッカーチームとしての目標は「四国リーグに所属し続けること」「天皇杯本戦に出場すること」「社会人の全国大会に出場すること」の3つです。
更に2023シーズンは「四国リーグ2位以上」「天皇杯予選では打倒Jクラブ」「全国大会ベスト16以上」を掲げて始動しています。
ちなみにJリーグは、J1、J2、J3とあり、その下にJFL、地域リーグ、都道府県リーグと連なっていて、現在は地域リーグに所属しています。
スポーツに取り組みやすい場所を作るというミッション
ーレベニロッソNCの今後についてもお伺いしたいです。
レベニロッソNCとしては、「続けることが出来る場所」というビジョンを掲げているので、そのためにできることはやっていきたいです。
地域の人や企業、スタッフ、選手のみならず、過去に選手としてやっていた人やまだチームに入っていない人にもビジョンを理解してもらいたいですし、ビジョンを達成するためには試合に勝つだけでなく、新居浜市を中心とした地域、スポンサー企業にも貢献出来るようなことに取り組んでいきたいですね。
また、現在レベニロッソNCにはサッカーの競技しかありませんが、他の競技にも取り組んでいきたいと思っています。
例えば、レベニロッソNCで子供たちがサッカーをやっていたけど、サッカーを辞めたい、別のスポーツをやってみたいと思った時に、サッカーチームしかなければ諦めるしかありません。
ですが、そこに例えばバスケットボールのチームがあったとすれば、「サッカーがダメならバスケはどう?」というような提案ができます。
親御さんからすれば、他のスポーツ、他のチームを探す手間がいらないですし、クラブ間でも1人のお子さんがAコーチからBコーチに移るだけなので、コストをかけずに子供たちがスポーツできる環境を持続することができます。
親御さんもお子さんにも手間をかけずスポーツを「続けることが出来る場所」がレベニロッソNCでは作れると思っているので、そこを目指していきたいですね。
ー貴重なお話をしてくださり、ありがとうございました!
ありがとうございました!
(取材:矢野司 写真提供:一般社団法人LvnirossoNCスポーツクラブ)
取材先:一般社団法人LvnirossoNCスポーツクラブ
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