MAGAZINEプチさんマガ

子供も大人も尊重される場所「NPO法人にいはま森のようちえん」

2023.01.26
▲自然の中でのびのび遊ぶ子供たち

えひめさんさん物語のチャレンジプログラムとして、2019年11月3日(日)に「にいはま森のようちえん~スタードームを作ろう~」が開催されました。
その後、「にいはま森のようちえん」が、どのような活動をされているのか、お話を聞いてきました。

▲自分たちで焚火をする子供たち

子供たちが、失敗も成功もできる場所

にいはま森のようちえんの特色は、カリキュラムがないことだそうです。
子供たちは何をしてもいいのです。
次の週に行く場所を子供たちが話し合い決めますし、その日行うことも子供たちそれぞれが考えて行う。
普通の保育園ではチャレンジしない、自分たちでルールを作ること、ナイフやノコギリやマッチを使うこと(もちろんスタッフの方がしっかり見守っています)をにいはま森のようちえんではよく見かけるそうです。
子供たちには選択の自由があり、決めたことの責任を持つ。
必ずしもすべてが解決することばかりではないけれど、それは失敗ではなく次へのステップにつながっていく。
「ここで毎日を過ごす子供たちは人生が自分ごとです。にいはま森のようちえんの子供たちはいつも楽しそうで、いつも忙しそうなんです。」と朗らかに仰っていたのが印象的でした。

▲来週どこに行くか話し合っている子供たち。

スタッフも成長していく場所

子供たちが挑戦するチャンスの芽を奪わないようにするためには、子供たちの状態を見極めつつ少しずつ提案や誘導を控えることが大事だそうです。
しかし、最初からできていたわけではありません。
見守ると決めていても、最初はどうしてもスタッフの「こうさせたい」という気持ちが乗った声かけをしてしまっていたそうです。
そのため、スタッフ同士で「今日自分はこういう場面でこうした」ということを話し合い、みんなで「どこを統一して、どこをその人が考えるところなのか?」ということをディスカッションし続けてきたそうです。
印象的だったのが、無いことを大事にしているという言葉でした。
人工物をなるべく置かないことで、子供たちはあるものでどうにかし始める。
にいはま森のようちえんでは、子供たちが生きる術を学んでいるのかなと感じました。
人間の可能性を感じるお話でした。

▲生まれる前も、生まれてからも、育つ間も、ツナガルにいはま

NPO法人にいはま森のようちえんは、4月より「NPO法人ツナガルにいはま」に名称変更し活動内容も拡大していくそうです。今後の活動も楽しみですね!

お問い合わせ
【にいはま森のようちえん】

メール:nhm_forest@yahoo.co.jp

HP:にいはま森のようちえん – 豊かな自然と仲間と共に、子供も大人もありのままでいられる場所 (nhmforest.info)
(取材:富永 / 写真提供:にいはま森のようちえん)