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地域の人が作るにぎわいラジオ「新居浜FM78.0」

2023.02.03

Hello!NEW新居浜FM78.0とは、新居浜市が行っている地域ブランディング活動『Hello!NEW新居浜』の一環として運営されているコミュニティFM放送局です。
新居浜FMが持っている大事な役割として、地域で起きた防災情報を迅速・確実にご案内するというものがあります。今回、地域のFM放送局としての役割や想いを運営しているハートネットワークの上田さんにお聞きしてきました。

▲高校生のパーソナリティ伊藤天君

防災ラジオとして、存在を知ってもらうため、普段から面白いと思ってもらいたい

防災ラジオとしてせっかく情報を流していても、パニックになったその時だけでは、防災時に聞いてもらえないかもしれない。
新居浜FMでは普段から聞いてもらうために、市民に広くパーソナリティを募集し、パーソナリティ自ら地域の情報を発掘し、地域の人で賑わいを作ることを大事にしています。
タイムテーブルを見ると沢山のパーソナリティの方がラジオを盛り上げていらっしゃるのがわかります。それぞれ特徴が違い、それが良いのだそう。

▲市民パーソナリティが実際に放送している様子

地域ならではの放送としては、ケーブルテレビを運営されているハートネットワークが運営しているだけあって、ケーブルテレビとの連携にもチャレンジしています。
ラジオとケーブルテレビの連動番組や、ケーブルテレビで撮影した動画から音声を取り出して、流すという番組もあるんだそう。
その一つが、「新居浜太鼓祭りをそのまま流す」というもの。
新居浜太鼓祭りで、ケーブルテレビ用に撮影したものをラジオで流せるよう編集し、なるべくそのまま流すのだそうです。
ざわざわ感や熱気がそのままラジオで流れてくる放送は、ほかのラジオ局の職員の方が聞くと、新居浜ならではの珍しい番組に感じると言われたとか。

▲新居浜市を中心に活動する俳優とダンサーのコラボユニットNonNom.のラジオの様子

新居浜FMでおすすめの番組「ココロ音ラジオ和音」

「ココロ音ラジオ和音」は、「新居浜市子育て応援番組制作事業」の一環として2020年10月から放送が始まりました。
そして、第58回(2020年度)ギャラクシー賞ラジオ部門に入賞するという快挙を達成した番組です。現在は全国でも放送されており、全国からメールが届くそうです。

▲「ココロ音ラジオ和音」のポスター

ココロ音ラジオ和音でディレクターをされている乗松佳洲彦さんに、番組にかける想いをお伺いしました。

ココロ音ラジオ和音は、子育て応援番組としてスタートしたラジオ番組です。
「かつて私たちも子どもだった」 今は大人で、子どもの保護者で、どことなく上から目線で……。
子どもを育てる。それも大事。でも、見守ることはもっと大事なのではないか?
この番組は子どもへという気持ちを持ちながら、実は大人にエールを送る番組 でもあります。
ラジオは、電波を使った双方向メディアとよく云われます。
しかし大方の場合、リスナーとしゃべり手 1 対1のケースが多い。出したメールを パーソナリティが読んでくれる。
それはそれで一リスナーにとってはうれしいこと かも知れません。 でも、本当の双方向とは、そこで流れる「ココロの音(声)」と別の誰かが共鳴する ことだと思っています。
かつて私も子どもだった。あぁ確かにあの頃そうだった。
数々送られてくる、その頃の「ココロの声」を綴りながら、音楽と和音を奏でる。 そこに聴いてくださっているリスナーのココロが共鳴して初めてこの番組は成立 すると思っています。
送ってくださるメッセージひとつひとつが、自分へのメッセージだったり、顔も知ら ない誰かへのエールだったり、共感して一緒に笑えたり、泣けたり。そんな時間を共有しながら、宝石箱のようなあの子どもの頃の想いが吹き抜けてゆく。
そうして、子どもを育てる大人のココロが豊かに育って欲しいと願っています。
この番組はそういう意味でも、コミュニテイFM にこそふさわしい番組だと信じています。

【ココロ音ラジオ和音】
放送時間 第2・4週 日曜 12時30分~13時30分(生放送)
第1・3週 日曜 12時30分~13時30分(再放送)

※現在、全国放送も行われています。詳しくは、以下のHPよりご覧ください。
ココロ音ラジオ 和音 (radiowaon.jp)

【新居浜FMについて】
新居浜 FM78.0 市民でつくるにいはまラジオ局 ラジオ78.0MHzにチューニングしてください (hello78.jp)
HPから番組を視聴することもできます。詳しくはHPをご覧ください
(取材:富永 写真/市民パーソナリティの皆様)