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300年以上続く伝統行事『大島とうどおくり』
新居浜市で、新年最初の行事と言えば、
新居大島で行われる伝統行事、「とうどおくり」。
なんといっても門松、しめ縄等の正月飾りを集めて作る、高さ10m超えの「とうど」が見ものです。
毎年早朝6:00過ぎに行われており、無病息災を祈りながら燃やすことから、火祭りとも呼ばれています。
「とんど」と呼ぶ地域もあるそうですよ。
出発
黒島港から新居大島を毎日往復しているフェリーですが、
黒島港からの始発は通常だと6:45。
当日は5:30からの臨時便が出ており、そちらに乗って向かいます。
黒島港の駐車場が満車になるのを見越して、5時頃には到着しましたが、すでに満車。
しかし市の職員の誘導のもと、明正寺駐車場の臨時駐車場へ案内して頂きました。
そこから往復きっぷを購入し、船に乗船。
すでに船の中は、かなりの方が乗船していらっしゃいました。
お子様連れの方からご高齢の方まで、
幅広い年齢層で、外国の方も数名いらっしゃいました。
大島到着
船に揺られること15分。新居大島到着。
到着するとすでに松明用の火が上がっていて、ひと目で場所がわかりました。
当日見に来られた方が話されていましたが、
今年は「とうど」が1基でしたが、例年だと2基作っていたそうです。
「とうど」に向かい歩いていると、
接待処をつくり、消防団の方や大島の方が甘酒とぜんざいを振る舞ってくれました。
「とうど」に到着。
あまりの大きさで圧巻でした。
見物の方も約150名くらい居て、
自宅から持ち寄った、しめ縄等を「とうど」に置いている方もいらっしゃいました。
灯火
いよいよ灯火。
松明の火を持った方が一斉に火を「とうど」に放ちました。
一気に燃え上がり、とても綺麗でした。
早朝ということもあり、かなり気温が低く寒かったのですが、
周囲は一瞬で暖かくなりました。
バチバチと音を立てながら、あっという間に燃え尽きていきます。
灰をお餅にかける方や、燃えた竹を持ち帰る方もいらっしゃいました。
灰をつけた餅をぜんざいにして食べると無病息災、
燃えた竹を持ち帰って飾ると、火除けのご利益となるそうです。
今回は持ち帰らなかったので、来年は持ち帰りたいと思います。
(取材・撮影 高橋徹)
【取材イベント】
『大島とうどおくり』
開催日時:1月9日(月)6:00〜
開催場所:愛媛県新居浜市大島
主催:大島交流センター
TEL:0897-45-1006