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自然で遊び、自然を学ぶ! 
「シーサイドアカデミー」でキャンプ初体験

2021.12.16

見事な秋晴れとなった2021年11月20・21日の2日間、休暇村瀬戸内東予シーサイドキャンプ場を舞台に、「Seaside Academy in SETOUCHI 2021」が行われました。

いつもならスルーしたかもしれない、圧倒的インドア派の私がこのイベントへの参加を決めた理由。

それは、ずっと一歩踏み出せずにいた「キャンププラン」がプログラムに含まれていたから!

超・個人的な動機によって、家族を強制的に同行。瀬戸内の穏やかな自然を、文字通り「体験」した私たちのその後の会話はもっぱら「今度、いつキャンプ行く?」になってます。自然で遊ぶって、こんなに楽しいことだったんですね!

自然をまるごと体験!シーサイドアカデミーとは

久しぶりにやってきました、休暇村瀬戸内東予(西条市河原津)! 
初めてではないのですが、桜井海岸の相変わらずの絶景には、いつ来ても癒やされます。

マルシェがあったり、ワークショップがあったり。「Seaside Academy in SETOUCHI 2021」は、初心者だからこそ楽しめる、安心のアウトドア・プログラムが満載でした。

プログラムをしらみつぶしに回りたかったのですが、すべて楽しむには時間が足りず。私と娘、夫の2班に別れ、アウトドア活動を中心にイベントを楽しむことにしました。

▲到着早々、挑戦したのはシーカヤック。「ボードに乗って」と言われたときは震え上がりましたが、案外操縦できてびっくり! 燧灘からうっすらと石鎚山を眺めることができました。
▲予約制だった近隣をサイクリングするE-bike体験や、「海YOGA」(古賀あつみ先生)、テントサウナ体験などの気になるプログラムがたくさん。どれもすぐに定員がいっぱいになる人気ぶりだったようです。
▲マルシェでお昼ご飯をゲット。地元の人気店が心もおなかも満たしてくれました♪

四国が誇る石鎚山を、地域活性&観光資源のリソースに

今回のイベントを主催したのは株式会社ソラヤマいしづち。
愛媛県西条市、久万高原町、高知県いの町、大川村という4つの市町村からなる「いしづちエリア」をつなぐ会社です。

石鎚山系という四国が誇る自然を観光資源に、アウトドアイベントやツアーを企画・運営。プログラムを通じて、いしづちの魅力発信につなげようと多彩な事業を展開しています。

もちろん同社が目指すのは、ただ人を集めて地域を盛り上げようという、一過性の観光事業ではありません。

すでにここにある「自然」という資源を活用し、四国各地の地域文化や暮らし、伝統への理解を深める。それは、地域の社会課題や、その解決に向けた糸口を見つけるための、サステナブルな活性化の試みでもあります。

そんなソラヤマいしづちの取り組みに共感するのは、私自身がこのプログラムを通じて、今まで気にも留めなかった地域の魅力に思いっきり気づかされたから。

そして、今回の超・個人的メインイベント、手ぶらで参加できる「レンタルキャンププラン」で、その思いは爆発的にあふれました。

キャンプ初心者向けプチアドバイスをシェア♪

テントの立て方レクチャーから食材の準備まで、初心者にはありがたすぎるプランには、私たちのほかに市内外から3組が参加。

アウトドアアドバイザーさんはじめ、スタッフさんたちが終始サポートしてくださったおかげで、私たちの不安や心配は最小限ですみ、また、みんなが初心者という場のおおらかな空気にも大いに助けられた気がします。

現場で学んだことは果てしなくあるのですが、せっかくなので、ここで超初心者向けキャンプを楽しむための5つのポイントをシェア!

キャンプデビューを目指す方にとっては、何かしら参考になる情報があるのでは♪

1.テント立てはチームワークがめっちゃ大事

テント立てとは、想像以上にチームワークが問われるもの。ちょっとしたタイミングのズレで、「そっち持ってて!」などのいさかいがあんなに生まれやすいなんて(反省)。お互いをサポートする意識でのぞむことが、キャンプの基本中の基本なのですね。

▲家族といえども、気遣いとコミュニケーションはとても大事。

2 テントにも「かっこいい角度」がある

最初はとにかく寝られる場所を作ればいい!くらいに思っていたけれど、ペグを差す位置やシートの張り方でテントの見た目の美しさに差が出る!
どの角度でペグを打つのかは、慣れたら取り入れていきたいポイントです。

▲スタッフさんたちが、一つ一つ丁寧に実演、解説してくださいました。ものすごくわかりやすかった。

3 初心者は、設備の整っている場所からスタート。まずはマナーを学ぼう

アウトドアアドバイザーの上鶴正弘さんによれば、初心者は無理せず、トイレや炊事場、お風呂(休暇村宿泊施設を利用)のあるキャンプ場からのスタートがベストとのこと。ここから始めて基本的なマナーを身につけてから、一つずつ設備を減らしていけば、無理なくステップアップできそうです。

▲洗い場やトイレは、適度な人の気配もあって、安心して過ごせました。

4 ファスナーの開閉はゆっくり。夜は自然の音を楽しもう

全く想像していなかったのですが、テント室内に出入りするときのファスナーの開閉音。これが夜は結構、響くのだそうです。外で過ごすからこそ、夜は自然界の音をゆっくり楽しみたいもの。つい忘れそうになるけれど、マナーのひとつとして覚えておきたいです。

▲やっと完成してほっと一息。前室ありのテント、かなり魅力的です。

5 冬場のキャンプは、味の淡泊なスープを飲んで体をあたためて

キャンプ最大の楽しみは、やっぱり食事ですよね。秋〜冬にかけてのキャンプには、「淡泊な味付けのスープなどで体を温め続けるといい」のだそう。調理も簡単だし、手間もかからない。淡泊な味付けなら、食べすぎても安心です。

▲特別メニューも用意してくださっていて、チーズフォンデュやリゾットをお腹いっぱいたんのうし、たき火でマシュマロを焼いて夜も盛り上がりました♪

自然を楽しむことは、自然を大切にすることと同じ

同じプログラムに参加した皆さんとは、テント立てやたき火を通じて、夜がふけるほどにうちとけていきました。

また、キャンプ前は寒さがとにかく心配だったけれど、貸し出してくれた寝袋と補強の布団で結局すやすやと安眠。朝ヨガプログラムつきで、心身ともにスッキリと目覚めることができました。

▲朝ごはんはフレンチトースト。スタッフの皆さんには、何から何まで本当にお世話になりました!

キャンプをした!というには程遠い経験かもしれないですが、それでも「自分たちのキャンプ道具をそろえたい」とまで思えたのはとんでもなく大きな成長です。

個人的なことを付け加えると、この私にもおすすめキャンプ場ができたことが誇らしいです。近場で安心してデビューできる休暇村瀬戸内東予シーサイドキャンプ場、超絶・おすすめです。

▲お互いを手伝いながら、和気あいあいと片付けも楽しみました。

自然体験という視点では(当たり前にありすぎて)、地元のことをほとんど意識してこなかったのが、なんだか残念に思えるほどのイベント後です。

実際に体感してみて感じたのは、自然を楽しむことは、自然を大切にすることでもあるんだな、ということでした。地域を想うだけでなく、大切に守っていく責任が、私たちにはありますね。

単に「楽しい!」で終わらない、体験と発見。言葉にならない感動をもたらしてくれた魅惑のイベントは、今後も、ソラヤマいしづちさん通じて企画予定だそう。

皆さんもぜひ、かつての私のように「面倒だな」なんて思わず、「身近な自然で遊び、学ぶ」を体験してみてください! 
地域の魅力に気づかされるだけでなく、新しい自分を発見するような時間になってくれると思います。

▲私たちを育んでくれている地域の自然に、心から感謝。

(取材・文:高田ともみ)

【今回の取材先】

「Seaside Academy in SETOUCHI 2021」

日時 2021年11月20日(土)10:00〜21日(日)11:00

場所 休暇村瀬戸内東予シーサイドキャンプ場