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東洋のマチュピチュこと「東平(とうなる)」に行ってきました!

2023.03.30

そもそも新居浜市の地域区分は?

新居浜市は大きく川西地区、川東地区、上部地区の3つに分けられることが多いです。
今回紹介する東平(とうなる)は上部地区よりも更に南の別子山地区に位置していますが、新居浜といえば川西、川東、上部の3地区で過ごすことが多く、そもそも東平が何なのか知らない方もいることでしょう。

僕は幼少期から新居浜の上部地区で暮らしてきましたが、東平を訪れたのは初めての経験でした。
今回は東平を知らない方にもわかるように、どんな場所なのか体験談をもとに説明できればと思います。

東平はマイントピア別子よりも更に山に位置している

僕は温泉が好きなので、休日は別子温泉に行くことが多いです。
別子方面に行くことは少なく、山根公園から山に向かう場合は別子温泉目当ての1択です。
その日は休日でゆっくりできたため「別子温泉に行かずに更に山道を登ってみるとどうなるんだろう?」と思い、なんとなく車を走らせてみることにしました。
山道ですがしっかり道は舗装されていて、道がどんどんと奥に続いています。

何もないのでは?と思っていたところで、左手に「東平」の看板を発見しました。
車を運転しながらチラチラと映っていた「東平」という文字。これの正体が何なのか知らないまま「とりあえず行ってみよう!」の精神でその看板に従って左折してみることにしました。

舗装されているものの険しく細い道が続く

看板を見つけてから15分程度、細い山道をゆっくりと登っていくことになります。
道は細く、対向車が来て離合するとなると結構大変かも、と思いましたが離合できる場所がどこにあるのかを安全標識で教えてくれるのでとても助かりました。

東平に到着するまでの道で景色を楽しんだり…する余裕もなく、少し疲れる運転ではありましたが、自然の音が心地よく、水が流れるポイントもあり、マイナスイオンに包まれているような気分でした。

東平に到着!

登り坂が終わると道が一気に開けて、東平に到着しました。
広々とした駐車場には、高知、山口、尾道と遠方から来た観光客の車が5台くらい並んでいました。
駐車場に車を停めて外に出た時の第一印象は「あれ、東平って思ったより何もなさそう…。」でした。

敷地は広く高台になっているので、階段を降りていくと遺跡を歩くことができます。

今では観光地という位置付けですが、明治時代に新居浜を支えていた場所だと思うと、なんだか感慨深く感じられました。

水樹奈々さんの聖地を発見

新居浜市出身で有名な歌手である水樹奈々さんも、ミュージックビデオの撮影地として東平を訪れています。
ミュージックビデオの撮影に地元を使ってもらえるのは嬉しいですね。
気になる方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

水樹奈々『禁断のレジスタンス』

まとめ:何もないけど何もないがある場所

東平は、観光に来た人にとっては「東洋のマチュピチュ」かもしれませんが、僕にとっては「何もないけど、何もないがある場所」だなと思いました。
毎日いろんなところに存在するストレスを感じながら生きていて、そこから解放される場所は年々減っているように思えます。
僕には東平がそのようなストレスから隔離された場所のように映りました。

何も考えなくていいし、誰にも共有しなくていい。SNSにアップする必要もないし、人の目を気にする必要もない。
そんな風に思っていて、ただ景色を眺めて散歩していると気づけば1時間くらい経っていました。

東平はガイド付きの観光バスツアーもあるため、狭い山道を車で走りたくない方や、ガイドさんに案内してもらいたい方にもおすすめです。
現在、東平は落石の影響で通行止めとなっていますが、2023年3月末の再開予定です。
何も考えずに新居浜市を一望できる場所、東平。再開したら足を運んでみてはいかがでしょうか。

(取材:矢野司)
(写真:柳川あこ ※2016年7月に撮影)

取材先:東平(とうなる)
〒792-0846
愛媛県新居浜市立川町654-3
TEL:0897-36-1300

HP
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